店舗日記/案内と雑記

当サイトにお越しいただき、ありがとうございます。

ここでは、日々の出来事や思うこと、お店の予定など、思いつくままに記しています。


お知らせ

5月15日水曜日、京都・百万遍の手作り市に出展いたします。たくさんの出会いを楽しみにしています。

出展に伴い、工房を休業させていただきます。


4/16/24 素人さんの目に留まるなら上等

春になったばかりとは思えないような暑さの手作り市でした。当ブースでお買い上げくださったお客様、立ち寄ってお話を聞いてくださったお客様にお礼申し上げます。

場違いは承知で、毎月のように露店に出て世の中の雰囲気を味わっています。「素晴らしい革ですね」「何気なくかわいい」と、昨日はなぜか褒められることが多くて、ちょっと面白かったです。良い素材を作るのも難しければ、良い素材を手に入れるのも難しい。靴に適した材料なんて、皮革全体から見たら微々たるものです。そんな材料を見抜く目利きのお客様に出会えると、それだけでもわざわざ出かけた甲斐があるというものです。


3/16/24 手作り市に春の陽気

久しぶりの手作り市への出展でした。出展者が増えた、来場者が楽しそう、お天気も良く爽やかな一日でした。当ブースにお立ち寄りくださったお客様、買い物をしてくださったお客様に、感謝申し上げます。思ったよりもたくさんの笑顔をいただいて、良い充電になりました!

市のにぎわいというか、活気が印象的でした。ようやく人が動き出した雰囲気に満ちた春の日でした。


1/4/24 新年恒例の棚卸し

新年が明けて、棚卸しの作業です。小さな工房でも事足りるよう、材料の大半は自宅で保管しています。底材は1足単位でも仕入れることができますが、アッパーに使う素材は牛さん1頭分でしか入手できませんから、在庫はどうしても存在します。

材料の価格はどんどん上がっていますし、靴に向いた良い皮革が手に入らなくなっています。もはや入手できず、手元の残りも少ない皮革を広げては手が止まるので、なかなか時間のかかるお仕事だったりします。


12/29/23 良い年をお迎えくださいませ

毎度作りかけの靴はあれども、年越しは年越し。工房はお休みでも仕事はあって、年末年始は例年通り、事務仕事に追われます。材料や製品の確認をして、良い仕事ができるように、気分を新たにする好機です。

良い仕事ができるよう、新年を楽しみに迎えます。


12/5/23 間に合うかしら

11月は行楽シーズン。京都には多くの観光客がお見えになります。先日の手作り市もいつもより多くの人でにぎわいました。そして、いつもとは売れ筋が変わってしまう。当工房では馬蹄形のコインケースがいくつも売れる不思議な1日となりました。「ずっと探していた」とうかがうことも多いのですが、今回は初見一目惚れのお買い上げ。気に入っていただいて、本当にありがたいことです。

とても手がかかるアイテムなので、作るのにまとまった時間がほしいところ。次回の年末の開催日に間に合わせたいところですが、さて。


9/16/23 残暑が厳しすぎました

昨日、百万遍の手作り市に出展しました。例年の真夏以上に暑い9月の手作り市。正直、今回は世の中の様子見をする心積もりで、厳しい状況も覚悟していました。革製品だけでなく、出展限定の趣味の展示を持って行ったこともあって、楽しくお話をする機会に恵まれました。暑いなかブースに立ち寄ってくださったお客様に感謝の気持ちでいっぱいです。


6/16/23 梅雨時期開催の露店は難しい

百万遍の手作り市に久しぶりに出展しました。梅雨時期で悪天候を危惧してか、出展数の少なさが気になりました。出展している方は強者ということですから、来客の皆さんは楽しめたことだと思います。出掛けていって、世間の様子を伺う機会と思っていますし、私のブースで足を止めてくださった方々と楽しくお話をして、とても良い気晴らしになりました。当方で買い物をしてくださったお客様には特に感謝いたします。次回までにアイテムの補充を作るのが励みになります。


5/27/23 ビスポークで外羽根プレーントゥ

実用一辺倒な外羽根プレーントゥ。ビジネスシーンでは間違いのないデザインです。木型を削ってわざわざ仕立てるのはもったいないかもしれませんが、どうしても足に合う市販品が見つからないのなら、この1足で汎用性は抜群です。

さらに実用的な、耐久性重視のラバーソールでのお仕立て。成形されたラバーソールの材料はビスポークでは底面に合わないこともありますが、今回はビブラム社のイートンソール(通称・ビブラムダイナイト)がなんとか収まりました。「身近なビスポーク靴屋」の仕事として、こういう仕様にも挑戦しています。

コロナ禍の余波は続く一方で、お客様とお会いする機会が増えつつあります。お渡しまでの期間が長くなることもありますが、ご理解くださいませ。


3/15/23 春の陽気に、雰囲気が戻ってくる気配を感じました

今日、百万遍の手作り市に出展しました。コロナウイルスの感染状況がやや落ち着き、春の陽気に誘われて、思ったよりも来場者が多いように感じました。というか、お客様の前向きな雰囲気が心地よかったです。私が出展する第一の目的は、外の雰囲気、世の中の気配を感じことですから、今後に向けて明るい状況に見えました。

3月13日からマスクの着用が個々人に任せられています。野外の催しながら密になりがちな状況で、出展者も来場者もどうするだろうとちょっと興味を持っていたのですが、ほぼこれまで通りでマスク着用者がほとんどでした。マスク着用に慣れるまでは相当な時間が必要でしたし、マスク不着用に慣れるまでも時間が必要でしょう。マスクをしているおかげで至近距離でお話をしやすいので、当面はマスク生活を続けると思います。


3/11/23 春の陽気に

コロナが落ち着いたので、とのことで、以前にお仕立てした靴の修理依頼がありました。軽い修理だったので、おしゃべりしながら作業して、楽しい時間を過ごすことができました。お客様の帰り際に、後姿を見送ることにしています。当初、合う靴がなく、外反母趾の兆候が見られて痛いと靴製作の注文を受けました。合わない靴に合わせたクセの強い歩き方だったのが、ずいぶんスマートに歩いていて驚くほど。今思うと拙い歩行指導しかできなかったのですが、お客様自身が時間をかけて、自信を持って靴を履いて歩けるようになった姿にちょっと感動しました。


1/1/23 新年明けましておめでとうございます

少しずつでも状況が好転することを祈りつつの年越しです。

長い間、靴の製作をしていると、デザインの見直しをすることもしばしばあります。質実剛健になりやすい外羽根プレーントゥを、同形にしては目に優しい雰囲気で仕上げてみました。

ビスポークメゾンらしい意匠のひとつにシームレスヒールがあります。ヒール周りの形を、縫製ではなく皮革の伸長で作ります。手仕事でしかできないのですが、つるんとした独特のデザインとなります。革をいじめる仕様なのでこれまで前面に出してこなかったのですが、上手いやり方を思いついたので試してみました。無理なく満足できるレベルで、納得の出来上がりです。


12/29/22 2022年の御用納め

1年の最後にちょっと念入りな掃除と片付け。油断して片付けそこなった型紙がやはり出てきて、ご注文いただいたお客様のことを思い出すこともあります。コロナ禍の複雑な状況下にもかかわらず、お客様がいらっしゃる。もう一度、ありがたいことと手が止まります。

雑用、私用で工房にいることもありますが、年末年始のお休みをいただきます。

新年が、より良い年になることを期待しましょう。


12/16/22 とにかく寒い手作り市

12月15日、京都・百万遍の手作り市に出展しました。この冬一番の寒さ、コロナ感染者の増加などにより、年末の気配には程遠い雰囲気も仕方なしでしょう。小物の場合、革好きさん、革マニアさんだけが対象ではありません。お客様の皮革材料に対する認識とか、製品に対する感想とか、一般目線での意見を聞くことができて有意義でした。「ここの材料は違う」と言って下さる目利きさんがいらっしゃる、特に若い方の目に留まるなら、出る甲斐はあります。良い材料がどんどん入手しにくくなっています。裏を返せば、お客様が目にする機会が失われているということでもありますから。


11/16/22 手作り市に人が戻ってきました

11月15日、京都・百万遍の手作り市に出展しました。日々、工房にこもりがちになるなか、外の世界の状況を見る機会と思って出掛けています。行楽シーズンの野外の行事であり、お客様の数、様子にコロナ前の雰囲気が少し戻ってきた感じがありました。先月とは異なり、ノーマスクさんも散見されましたが、脱コロナも少しずつでしょう。

「これを探していた」「こういうのを探していた」との喜びの言葉と明るい表情をお客様にいただき、作り手として満足感のある一日でした。お買い上げに至らなくても、作品を挟んでのお話はとても有意義な時間です。他の革細工作家さんが当工房を紹介して下さったりもあったようで、催し物も継続して参加しておくものだ、と思いました。たくさんの出会いと喜びに感謝です。


10/16/22 手作り市に行ってきました

10月15日、百万遍の手作り市に出展しました。お天気に恵まれた週末の開催であり、思ったよりも多くの来場者に驚くほどでした。屋外のイベントにもかかわらず、マスク着用率が非常に高く、ほぼ100%。こちらもびっくりでした。出展者と来場者の距離、来場者同士の距離が大きく確保できるわけではありませんし、「感染症対策をしながらの活動」の意識、お互いの心遣いが感じられて、本当に爽やかな雰囲気でした。

当工房としても、お客様にとても恵まれました。「以前ここで買ったのが良かったです」なんてご報告をいくつかいただくと、大事に使っていただいているのが察せられて、こちらも気分が良くなります。皮革材料そのものや加工、作り、時に靴への熱心な質問も多く、ただの売り買いだけでない時間が心地よかったです。特別展示も好評で、革小物以外でも対話、出会いがあり、充実した一日になりました。


5/16/22 手作り市に行ってきました

日曜日の手作り市、屋外のイベントで出掛けやすいというのもあり、人手は少しずつ戻ってきている印象を強く受けました。コロナ禍以前を思えば出展者は減っているものの精鋭ぞろいのはずで、来場者の満足度はかえって高くなっているかもしれません。

熱心なお客様もいらっしゃり、生きた会話のやりとりができることに感慨深いものを感じました。コロナ禍の影響を強く受ける間に、出展者も来場者もちょっと及び腰になるのは理解できます。以前のようには戻らないですし、イベントとして再出発と思うべきなのでしょうね。


1/5/22 新年明けましておめでとうございます

難しい状況が続きますが、お客様のご注文や温かいお声もあり、元気に年を越すことができました。

ただ、年末にトラブルが発生。20年来使ってきたパソコンが起動しなくなりました。メーカー修理を依頼するにも部品はないし、デジタル環境の再考を余儀なくされました。利用するソフト類は当時のもので事足りるだけに、何だか釈然としないものがあります。ほんと、パソコンは苦手です。

なかなか諦めがつかず、手隙きの時間を見つけては、パソコン内部の掃除をしていました。埃を取ってもやはりダメ。となると、油汚れか。手元にある燃料用アルコールを綿棒に含ませて、コネクターや基盤を中心に拭き掃除。拭けば拭くほど綿棒が茶色く染まり、「こんなに汚れてたのか」とちょっと感動するほどでした。掃除しては起動、掃除しては起動・・・・ビービービー(警告音)あ、直った! 上手くいくかどうか分かりませんでしたが、たまにはしつこく頑張ってみるものだと思いますね。


12/16/21 久しぶりに百万遍手作り市に参加しました

昨日は工房をお休みして、久しぶりに手作り市に出掛けました。当工房のアイテムをお買い上げくださったお客様、楽しい会話の時間を下さったお客様に感謝します。

新型コロナの状況が落ち着いていることもあり、出展者がかなり戻って来ています。顔を合わせるのは1年ぶり?みたいな仲間もいて、感染対策を背負った月日を感じる一幕もありました。手作り作品の作家さんが集まって、厳しい経営環境を語り合う場面も。「仕方ないね」が合言葉ではありますが、まだコロナに勝てる状況にはないと理解した上でのことです。

感染症対策として人の流れが細くなっていて、こういう野外のイベントであっても開催しにくい状況で、お客様も少しずつ戻ってきていました。年の瀬を思えばまだまだですが、ウィズコロナの現状を実感することができました。

もうひとつ感心したのは、日本人の真面目さ、です。人がある程度集まる場所ですから、当然のようにマスクを着用する。出入り口に消毒液が設置してあれば、手指の消毒に努める。そういうことがごく普通に実行できている。そして、見事に奏功している。相手はウイルス感染症ですし、予断を許さない状況ではありますが、少しずつでも日常が戻ってくるのかな、少し希望を感じた一日でした。


8/24/21 急にお休みをいただくこともあります

自宅の水道管から漏水しているとのことで、修理の手が入りました。そのため、申し訳ありませんが、急きょ工房はお休みをいただきました。

あまり大きな穴ではなかったのですが、一発で漏水個所を見抜き、迅速かつ丁寧な工事。プロの技に惚れ惚れしました。そのことを伝えると、見せてくれた職人さんの笑顔の爽やかで格好の良いこと。

自分にできないことは凄いこと、いつもそう思います。他の誰かの仕事を見ることも自粛せざるを得ないですし、良いものを見せていただきました。


8/9/21 コロナ接触者の待期期間が終了

息子の待期期間が大過なく終了。わが家にもようやく日常が戻ってきます。質の悪い感染症にかかることは、その人だけの問題ではない。想定はしていましたが、やはりしんどいものです。巻き込まれた側でこんな感じなら、巻き込んでしまった方は、病気の苦しさとともに周囲への意識にも苦しむことになってしまう。だからこそ「お大事に」で、快復したら「良かったね」であるべきと思います。人同士がいがみ合うことも、感染症の恐ろしさです。

この期間に、今度は世の中のコロナ陽性者が増えてきました。街中でも昨年よりノーマスクさんが増えている印象があり、怖いぐらいです。感染対策の一環として、事前に予約をしての来店をお願いします。


7/30/21 PCR陰性の中間報告

息子が感染者と接触したXデイは分かっているので、彼はそこから2週間の自主隔離期間となっています。昨日・今日でPCR陰性の診断が出て、とりあえず少し安堵、でも警戒期間は続きます。彼は無聊をかこつ状況ですが、こればかりは仕方ない。感染者は病気に加え、周辺にかける迷惑、さらにその周辺にかける迷惑の意識に苛まれていると想像します。息子には「感染者には『お大事に』だよね。決して責めてはいけない」と伝えています。苦しんでいる人をさらに苦しめることは、人道に反する。相手は感染症で、全人類が一蓮托生です。だれもが感染する可能性がある。そして身近にいる。

世の中はコロナ感染拡大の様相が著しくなっています。工房は休み休みで開けるつもりです。できれば事前に予約をして、感染対策しての来店をお願いします。


7/28/21 大変申し訳ありませんが、少しの間、工房を休みます。

息子が、新型コロナウイルスのPCR陽性者の接触者となりました。濃厚接触者ではないものの、要経過観察者ではあります。私自身、息子の濃厚接触者であり、状況がクリアになるまで、長時間の接客は避けるべきと判断しました。昨年も同様のことがありましたが、それ以上に近い場所にコロナがいる。息子は家庭内別居で、家庭内でもマスク、消毒で感染対策に努めています。現状ではコロナを甘く見てはいけない。まずは、感染者の回復と、周辺への拡大が最小限に収まることを祈ります。


7/16/21 コロナ禍の手作り市

昨日は百万遍の手作り市、出展者も来場者もとても少なく、それは、それで面白かったです。

出展者はよく顔を合わせる間柄なわけです。接客もありますからマスクは隙間なくつける。以前のように一緒にご飯を食べたり、おやつを食べたりはありません。おしゃべりはしますが、自然に距離をとる、自然に顔をそむけての会話になっている。「仲良し」の形がコロナ前とは違うわけです。ご年配の皆様から「ワクチン接種したよ」の声を聞くこともしばしば。距離感が絶妙で、「お互いさま」の信頼感があって、爽やかな気分になりました。野外とはいえ人の多い場所にいましたし、万が一の不安はしばらく残りますが、それでもたまには工房の外の世界を見てみるものです。


3/16/21 手作り市に出てきました

新型コロナウイルス感染症の感染者拡大に伴う緊急事態宣言が解除され、久しぶりに手作り市が開催されました。出展者はこれまでよりもずっと少なかったです。だからこそ、精鋭ぞろい、そんな雰囲気でした。天気も良く、野外での催し物ということもあり、来場者はちょうど「密」にならない程度に多い気配でした。年度の変わり目ということもあり、積極的に物品をお求めになる様子も見られました。作家物、作品を見て回るには、爽やかな良い雰囲気だったように思います。当ブースで足を止めてくださったお客様からは「素材が他と全然違う」、「作りが圧倒的に違う」とのお言葉をいつもより多くいただきました。今日はお客様も精鋭ぞろいですね、内心、愉快に思っていました。マスクを着用する、三密を避ける、手洗い・消毒などの感染対策をして、リスクを避ければ以前のような生活がいくらかできる、そういう風になっていくと良いと思いました。


1/1/21 新年明けましておめでとうございます

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

金襴の靴の布地部分を増やして仕立ててみました。サンプルを作るのは封印したつもりでしたが、気分を上げたくなりまして、ついつい、です。