店舗日記/案内と雑記

当サイトにお越しいただき、ありがとうございます。

ここでは、日々の出来事や思うこと、お店の予定など、思いつくままに記しています。


1/4/25 新年あけましておめでとうございます

今年もお客様との出会いを楽しみにしています。

ビスポーク靴はお客様ありき。いつも『良い仕事』を心掛けて。


12/28/24 今年の仕事納め

本日をもって、2024年の営業を納めさせていただきます。持ち越しの依頼が残っていたりは例年通りですが、ちょっと頑張って工房の掃除と棚卸に時間が割けたのが、気持ちの余裕の裏返しかもしれません。

この1年は本当に忙しくて、下半期は臨時休業をいただきたい期間もありました。それでも無事に過ごすことができた、というのが実感です。ホームページがほったらかしになっているのは心苦しいのですが、手元の仕事が最優占ですのでご容赦くださいませ。来年も良いご縁と良いお仕事に恵まれることを楽しみにしています。


12/18/24 1カ月お時間をいただいて

11月の手作り市で、素材が分厚くて通常のミシンでは難しいということで、仲良くしている鞄屋さんから修理の依頼が回ってきました。アイテムはベルトです。現物を見せていただくと、代金はちょっと高めに提示せざるを得なかったのですが、お客様の「気に入っているので」との言葉に偽りはなく、気持ちよく引き受けることにしました。

合成皮革が塗料の劣化でハゲハゲになってしまったのを、オイルドレザーできれいに仕立て直します。金具はきれいだし、合成皮革の寿命だけなんですよね。

横から見ると、なんか変。編み込み素材の固定に接着剤か何かを使っているのかな?

はずしてみるとセロテープ。やりたいことは理解できますし、間違ってないと思いますが、格好良いベルトなのにちょっと残念。

長年の使用でゆがんでいる可能性があるので、形の整った型紙を設計するところから新規の部材を作り直します。

オイルドレザー1枚だけだと伸びてしまう不安があるので、伸び止めに薄手のナイロン布を仕込んだ2枚重ねにします。

ベルトループも新規作成。小さな金具はきれいな状態だったのでオリジナルを流用です。

解けないようにセロテープで仮止めして保管しておいた編み込み素材は、画像では見えにくいですが、革パーツをかぶせると見えない部分にミシンをかけて本止めしておきます。

新規パーツを縫い付けて完成。

普段よりもずっと分厚い素材を縫うため、ミシンのセッティングを大幅に変える必要がありました。もちろん修理が終わったら元に戻さないと普段の仕事ができない。セッティング変更にかかる時間と手間を考えると、簡単な修理ではないのです。

横から見ると、すっきり。

12月の手作り市で無事にお渡しすることができました。エイジングが著しい材料を使いましたし、次にお目にかかる際にはお客様に馴染んで、さらに格好良くなってるでしょうね。


11/16/24 紅葉シーズン到来せず

昨日は手作り市でした。秋の行楽シーズンを迎え、雑踏を覚悟していたのですが、思ったよりもずっとお客様が少なかったです。紅葉がまだ色づいていないし、観光のピークがずれている感じでした。当工房ブースではリピートのお客様が多くて、爽やかな気分になれました。本物の革製品は耐久性が高いので、長い間大事に使ってくださってから、久しぶりの再会になることが多い。購入いただいたアイテムが、新品の時よりも格好良く育っているのを見せていただくと、心底うれしいものです。

コロナ禍以前とは少し雰囲気が違っていて、欧米系のお客様が目に付くようになっているのですが、こちらから「こんにちは」と挨拶すると、笑顔を添えて挨拶を返してくれるのが爽やかです。こういう礼儀は見習いたいものです。財布は材料の型入れから漉いて縫って、最初から最期まで独りで作ってるんですよ、なんて説明をすると"Crazy"と言われました。工程の多い仕事ですし、分業するのが通常でしょうね。でもまあ、もっと工程の多い靴なんか作っていて苦でもないですし、なにより器用なんでね、たぶん。


11/1/24 価格を改定します

本日より、靴の本体価格を改訂いたします。昨今の世情を反映したわけではなく、工房を開いてからの課題でした。資材費をはじめ諸経費は年々上がっていますし、その一部を価格に反映させます。この期間に消費税も上がって、遅きに失したと思っています。

当工房でお仕立てする靴について、内容に比して価格が安すぎるとのご指摘を多方面からいただいてきました。もちろん意図があってのことです。「足に合った革靴を履くとどうなるか」を知りたい。提供元とお客様が「足に合っている」を共有していないと得られない情報を集めたい。靴を仕立てさせていただき、再訪くださるお客様の協力があって、足と靴について多くのことを実践で学ぶことができました。これを機に、あらためてお礼申し上げます。


10/15/24 手作り市に見る世情

百万遍の手作り市に行ってきました。お客様とのお話が楽しくて、工房での真剣な製作作業の良い気晴らしにもなります。製品を手にした海外のお客様から"Beautiful!"を普段よりも多くいただきました。今回も素敵な出会いに恵まれて感謝しきりです。

出展者同士の情報交換も大事な成果です。各地のイベントに参加した方々から話を伺うと・・・・「京都はインバウンドの恩恵があって良いね」なんて言われることもありますが、逆にそれがなかったらどうなることやら。世の中の移り変わりを実感、体感する1日になりました。


10/1/24 もちろん靴を作っています

コロナ禍の間、お客様のご支援と応援、家族の理解もあって、工房を続ける気になりました。仕事として、商売でなくやりたいこともありますし。

コロナ禍明けは世の中の雰囲気が悪くなると予想していて、その嫌な予感は当たったのですが、この冬から予想以上に忙しくて靴製作の紹介をする機会を逸していました。

等身大のビスポーク靴屋、みたいな立ち位置で運営していますから、汎用性の高いデザインでお仕立てすることが多く、なかなか紹介しにくいところもあったりします。


9/18/24 こんなに?

手作り市に出かけたら、お客様にお届けした品物の補充です。ウェブ上では紹介していないお手頃アイテムもあって、すぐに作っておかないと忘れてしまいます。

気が向いたときに仕立てる小銭入れにはちゃんとした皮革を用いていますし、目利きさんの目に留まりやすいみたいです。特に厚手の鹿革スウェードは手触り最高、最も気に入っている材料の一つです。気分良く仕立てて、後片付けを始めて、作業台の上に物が多いことに気付きました。並べてみると、う~ん。

これにさらに革漉き機とミシンも使います。小さな財布一つ作るのに、結構な道具を使っていることを再認識しました。


7/16/24 手作り市ならではの出会い

あいにくのお天気のなか、手作り市で私のブースに足を運んでくださったお客様にお礼申し上げます。三連休の3日目、祇園祭の裏、雨天と、恒例行事になっている催しでありながら、とても特殊な条件でしたが、たくさんの方とお話ができて楽しい一日でした。

当方で熱心にお財布を選んでいる海外からのお客様がありました。お話すると、以前、リュックをお買い上げくださったとのこと。ずいぶん前、コロナ前のことですし、驚くやら感激するやら。気に入って使っているそうで、今度はお財布もという心積もりでわざわざ当方を訪ねてくださったそうです。1度目は出来心でも、2回目ともなれば本当に評価していただいたものと感じ入っております。別口で長く財布を愛用してくださっていて、買い替えたいけれど買い替えられないというお話も聞きます。今どきの商売としては失格でしょうが、こういう作り手がいてもいいじゃない、そんなふうに思えるひと時でした。


4/16/24 素人さんの目に留まるなら上等

春になったばかりとは思えないような暑さの手作り市でした。当ブースでお買い上げくださったお客様、立ち寄ってお話を聞いてくださったお客様にお礼申し上げます。

場違いは承知で、毎月のように露店に出て世の中の雰囲気を味わっています。「素晴らしい革ですね」「何気なくかわいい」と、昨日はなぜか褒められることが多くて、ちょっと面白かったです。良い素材を作るのも難しければ、良い素材を手に入れるのも難しい。靴に適した材料なんて、皮革全体から見たら微々たるものです。そんな材料を見抜く目利きのお客様に出会えると、それだけでもわざわざ出かけた甲斐があるというものです。


3/16/24 手作り市に春の陽気

久しぶりの手作り市への出展でした。出展者が増えた、来場者が楽しそう、お天気も良く爽やかな一日でした。当ブースにお立ち寄りくださったお客様、買い物をしてくださったお客様に、感謝申し上げます。思ったよりもたくさんの笑顔をいただいて、良い充電になりました!

市のにぎわいというか、活気が印象的でした。ようやく人が動き出した雰囲気に満ちた春の日でした。


1/4/24 新年恒例の棚卸し

新年が明けて、棚卸しの作業です。小さな工房でも事足りるよう、材料の大半は自宅で保管しています。底材は1足単位でも仕入れることができますが、アッパーに使う素材は牛さん1頭分でしか入手できませんから、在庫はどうしても存在します。

材料の価格はどんどん上がっていますし、靴に向いた良い皮革が手に入らなくなっています。もはや入手できず、手元の残りも少ない皮革を広げては手が止まるので、なかなか時間のかかるお仕事だったりします。


12/29/23 良い年をお迎えくださいませ

毎度作りかけの靴はあれども、年越しは年越し。工房はお休みでも仕事はあって、年末年始は例年通り、事務仕事に追われます。材料や製品の確認をして、良い仕事ができるように、気分を新たにする好機です。

良い仕事ができるよう、新年を楽しみに迎えます。


12/5/23 間に合うかしら

11月は行楽シーズン。京都には多くの観光客がお見えになります。先日の手作り市もいつもより多くの人でにぎわいました。そして、いつもとは売れ筋が変わってしまう。当工房では馬蹄形のコインケースがいくつも売れる不思議な1日となりました。「ずっと探していた」とうかがうことも多いのですが、今回は初見一目惚れのお買い上げ。気に入っていただいて、本当にありがたいことです。

とても手がかかるアイテムなので、作るのにまとまった時間がほしいところ。次回の年末の開催日に間に合わせたいところですが、さて。


9/16/23 残暑が厳しすぎました

昨日、百万遍の手作り市に出展しました。例年の真夏以上に暑い9月の手作り市。正直、今回は世の中の様子見をする心積もりで、厳しい状況も覚悟していました。革製品だけでなく、出展限定の趣味の展示を持って行ったこともあって、楽しくお話をする機会に恵まれました。暑いなかブースに立ち寄ってくださったお客様に感謝の気持ちでいっぱいです。


6/16/23 梅雨時期開催の露店は難しい

百万遍の手作り市に久しぶりに出展しました。梅雨時期で悪天候を危惧してか、出展数の少なさが気になりました。出展している方は強者ということですから、来客の皆さんは楽しめたことだと思います。出掛けていって、世間の様子を伺う機会と思っていますし、私のブースで足を止めてくださった方々と楽しくお話をして、とても良い気晴らしになりました。当方で買い物をしてくださったお客様には特に感謝いたします。次回までにアイテムの補充を作るのが励みになります。


5/27/23 ビスポークで外羽根プレーントゥ

実用一辺倒な外羽根プレーントゥ。ビジネスシーンでは間違いのないデザインです。木型を削ってわざわざ仕立てるのはもったいないかもしれませんが、どうしても足に合う市販品が見つからないのなら、この1足で汎用性は抜群です。

さらに実用的な、耐久性重視のラバーソールでのお仕立て。成形されたラバーソールの材料はビスポークでは底面に合わないこともありますが、今回はビブラム社のイートンソール(通称・ビブラムダイナイト)がなんとか収まりました。「身近なビスポーク靴屋」の仕事として、こういう仕様にも挑戦しています。

コロナ禍の余波は続く一方で、お客様とお会いする機会が増えつつあります。お渡しまでの期間が長くなることもありますが、ご理解くださいませ。


3/15/23 春の陽気に、雰囲気が戻ってくる気配を感じました

今日、百万遍の手作り市に出展しました。コロナウイルスの感染状況がやや落ち着き、春の陽気に誘われて、思ったよりも来場者が多いように感じました。というか、お客様の前向きな雰囲気が心地よかったです。私が出展する第一の目的は、外の雰囲気、世の中の気配を感じことですから、今後に向けて明るい状況に見えました。

3月13日からマスクの着用が個々人に任せられています。野外の催しながら密になりがちな状況で、出展者も来場者もどうするだろうとちょっと興味を持っていたのですが、ほぼこれまで通りでマスク着用者がほとんどでした。マスク着用に慣れるまでは相当な時間が必要でしたし、マスク不着用に慣れるまでも時間が必要でしょう。マスクをしているおかげで至近距離でお話をしやすいので、当面はマスク生活を続けると思います。


3/11/23 春の陽気に

コロナが落ち着いたので、とのことで、以前にお仕立てした靴の修理依頼がありました。軽い修理だったので、おしゃべりしながら作業して、楽しい時間を過ごすことができました。お客様の帰り際に、後姿を見送ることにしています。当初、合う靴がなく、外反母趾の兆候が見られて痛いと靴製作の注文を受けました。合わない靴に合わせたクセの強い歩き方だったのが、ずいぶんスマートに歩いていて驚くほど。今思うと拙い歩行指導しかできなかったのですが、お客様自身が時間をかけて、自信を持って靴を履いて歩けるようになった姿にちょっと感動しました。


1/1/23 新年明けましておめでとうございます

少しずつでも状況が好転することを祈りつつの年越しです。

長い間、靴の製作をしていると、デザインの見直しをすることもしばしばあります。質実剛健になりやすい外羽根プレーントゥを、同形にしては目に優しい雰囲気で仕上げてみました。

ビスポークメゾンらしい意匠のひとつにシームレスヒールがあります。ヒール周りの形を、縫製ではなく皮革の伸長で作ります。手仕事でしかできないのですが、つるんとした独特のデザインとなります。革をいじめる仕様なのでこれまで前面に出してこなかったのですが、上手いやり方を思いついたので試してみました。無理なく満足できるレベルで、納得の出来上がりです。


12/29/22 2022年の御用納め

1年の最後にちょっと念入りな掃除と片付け。油断して片付けそこなった型紙がやはり出てきて、ご注文いただいたお客様のことを思い出すこともあります。コロナ禍の複雑な状況下にもかかわらず、お客様がいらっしゃる。もう一度、ありがたいことと手が止まります。

雑用、私用で工房にいることもありますが、年末年始のお休みをいただきます。

新年が、より良い年になることを期待しましょう。


12/16/22 とにかく寒い手作り市

12月15日、京都・百万遍の手作り市に出展しました。この冬一番の寒さ、コロナ感染者の増加などにより、年末の気配には程遠い雰囲気も仕方なしでしょう。小物の場合、革好きさん、革マニアさんだけが対象ではありません。お客様の皮革材料に対する認識とか、製品に対する感想とか、一般目線での意見を聞くことができて有意義でした。「ここの材料は違う」と言って下さる目利きさんがいらっしゃる、特に若い方の目に留まるなら、出る甲斐はあります。良い材料がどんどん入手しにくくなっています。裏を返せば、お客様が目にする機会が失われているということでもありますから。


11/16/22 手作り市に人が戻ってきました

11月15日、京都・百万遍の手作り市に出展しました。日々、工房にこもりがちになるなか、外の世界の状況を見る機会と思って出掛けています。行楽シーズンの野外の行事であり、お客様の数、様子にコロナ前の雰囲気が少し戻ってきた感じがありました。先月とは異なり、ノーマスクさんも散見されましたが、脱コロナも少しずつでしょう。

「これを探していた」「こういうのを探していた」との喜びの言葉と明るい表情をお客様にいただき、作り手として満足感のある一日でした。お買い上げに至らなくても、作品を挟んでのお話はとても有意義な時間です。他の革細工作家さんが当工房を紹介して下さったりもあったようで、催し物も継続して参加しておくものだ、と思いました。たくさんの出会いと喜びに感謝です。


10/16/22 手作り市に行ってきました

10月15日、百万遍の手作り市に出展しました。お天気に恵まれた週末の開催であり、思ったよりも多くの来場者に驚くほどでした。屋外のイベントにもかかわらず、マスク着用率が非常に高く、ほぼ100%。こちらもびっくりでした。出展者と来場者の距離、来場者同士の距離が大きく確保できるわけではありませんし、「感染症対策をしながらの活動」の意識、お互いの心遣いが感じられて、本当に爽やかな雰囲気でした。

当工房としても、お客様にとても恵まれました。「以前ここで買ったのが良かったです」なんてご報告をいくつかいただくと、大事に使っていただいているのが察せられて、こちらも気分が良くなります。皮革材料そのものや加工、作り、時に靴への熱心な質問も多く、ただの売り買いだけでない時間が心地よかったです。特別展示も好評で、革小物以外でも対話、出会いがあり、充実した一日になりました。


5/16/22 手作り市に行ってきました

日曜日の手作り市、屋外のイベントで出掛けやすいというのもあり、人手は少しずつ戻ってきている印象を強く受けました。コロナ禍以前を思えば出展者は減っているものの精鋭ぞろいのはずで、来場者の満足度はかえって高くなっているかもしれません。

熱心なお客様もいらっしゃり、生きた会話のやりとりができることに感慨深いものを感じました。コロナ禍の影響を強く受ける間に、出展者も来場者もちょっと及び腰になるのは理解できます。以前のようには戻らないですし、イベントとして再出発と思うべきなのでしょうね。


1/5/22 新年明けましておめでとうございます

難しい状況が続きますが、お客様のご注文や温かいお声もあり、元気に年を越すことができました。

ただ、年末にトラブルが発生。20年来使ってきたパソコンが起動しなくなりました。メーカー修理を依頼するにも部品はないし、デジタル環境の再考を余儀なくされました。利用するソフト類は当時のもので事足りるだけに、何だか釈然としないものがあります。ほんと、パソコンは苦手です。

なかなか諦めがつかず、手隙きの時間を見つけては、パソコン内部の掃除をしていました。埃を取ってもやはりダメ。となると、油汚れか。手元にある燃料用アルコールを綿棒に含ませて、コネクターや基盤を中心に拭き掃除。拭けば拭くほど綿棒が茶色く染まり、「こんなに汚れてたのか」とちょっと感動するほどでした。掃除しては起動、掃除しては起動・・・・ビービービー(警告音)あ、直った! 上手くいくかどうか分かりませんでしたが、たまにはしつこく頑張ってみるものだと思いますね。


12/16/21 久しぶりに百万遍手作り市に参加しました

昨日は工房をお休みして、久しぶりに手作り市に出掛けました。当工房のアイテムをお買い上げくださったお客様、楽しい会話の時間を下さったお客様に感謝します。

新型コロナの状況が落ち着いていることもあり、出展者がかなり戻って来ています。顔を合わせるのは1年ぶり?みたいな仲間もいて、感染対策を背負った月日を感じる一幕もありました。手作り作品の作家さんが集まって、厳しい経営環境を語り合う場面も。「仕方ないね」が合言葉ではありますが、まだコロナに勝てる状況にはないと理解した上でのことです。

感染症対策として人の流れが細くなっていて、こういう野外のイベントであっても開催しにくい状況で、お客様も少しずつ戻ってきていました。年の瀬を思えばまだまだですが、ウィズコロナの現状を実感することができました。

もうひとつ感心したのは、日本人の真面目さ、です。人がある程度集まる場所ですから、当然のようにマスクを着用する。出入り口に消毒液が設置してあれば、手指の消毒に努める。そういうことがごく普通に実行できている。そして、見事に奏功している。相手はウイルス感染症ですし、予断を許さない状況ではありますが、少しずつでも日常が戻ってくるのかな、少し希望を感じた一日でした。


8/24/21 急にお休みをいただくこともあります

自宅の水道管から漏水しているとのことで、修理の手が入りました。そのため、申し訳ありませんが、急きょ工房はお休みをいただきました。

あまり大きな穴ではなかったのですが、一発で漏水個所を見抜き、迅速かつ丁寧な工事。プロの技に惚れ惚れしました。そのことを伝えると、見せてくれた職人さんの笑顔の爽やかで格好の良いこと。

自分にできないことは凄いこと、いつもそう思います。他の誰かの仕事を見ることも自粛せざるを得ないですし、良いものを見せていただきました。


8/9/21 コロナ接触者の待期期間が終了

息子の待期期間が大過なく終了。わが家にもようやく日常が戻ってきます。質の悪い感染症にかかることは、その人だけの問題ではない。想定はしていましたが、やはりしんどいものです。巻き込まれた側でこんな感じなら、巻き込んでしまった方は、病気の苦しさとともに周囲への意識にも苦しむことになってしまう。だからこそ「お大事に」で、快復したら「良かったね」であるべきと思います。人同士がいがみ合うことも、感染症の恐ろしさです。

この期間に、今度は世の中のコロナ陽性者が増えてきました。街中でも昨年よりノーマスクさんが増えている印象があり、怖いぐらいです。感染対策の一環として、事前に予約をしての来店をお願いします。


7/30/21 PCR陰性の中間報告

息子が感染者と接触したXデイは分かっているので、彼はそこから2週間の自主隔離期間となっています。昨日・今日でPCR陰性の診断が出て、とりあえず少し安堵、でも警戒期間は続きます。彼は無聊をかこつ状況ですが、こればかりは仕方ない。感染者は病気に加え、周辺にかける迷惑、さらにその周辺にかける迷惑の意識に苛まれていると想像します。息子には「感染者には『お大事に』だよね。決して責めてはいけない」と伝えています。苦しんでいる人をさらに苦しめることは、人道に反する。相手は感染症で、全人類が一蓮托生です。だれもが感染する可能性がある。そして身近にいる。

世の中はコロナ感染拡大の様相が著しくなっています。工房は休み休みで開けるつもりです。できれば事前に予約をして、感染対策しての来店をお願いします。


7/28/21 大変申し訳ありませんが、少しの間、工房を休みます。

息子が、新型コロナウイルスのPCR陽性者の接触者となりました。濃厚接触者ではないものの、要経過観察者ではあります。私自身、息子の濃厚接触者であり、状況がクリアになるまで、長時間の接客は避けるべきと判断しました。昨年も同様のことがありましたが、それ以上に近い場所にコロナがいる。息子は家庭内別居で、家庭内でもマスク、消毒で感染対策に努めています。現状ではコロナを甘く見てはいけない。まずは、感染者の回復と、周辺への拡大が最小限に収まることを祈ります。


7/16/21 コロナ禍の手作り市

昨日は百万遍の手作り市、出展者も来場者もとても少なく、それは、それで面白かったです。

出展者はよく顔を合わせる間柄なわけです。接客もありますからマスクは隙間なくつける。以前のように一緒にご飯を食べたり、おやつを食べたりはありません。おしゃべりはしますが、自然に距離をとる、自然に顔をそむけての会話になっている。「仲良し」の形がコロナ前とは違うわけです。ご年配の皆様から「ワクチン接種したよ」の声を聞くこともしばしば。距離感が絶妙で、「お互いさま」の信頼感があって、爽やかな気分になりました。野外とはいえ人の多い場所にいましたし、万が一の不安はしばらく残りますが、それでもたまには工房の外の世界を見てみるものです。


3/16/21 手作り市に出てきました

新型コロナウイルス感染症の感染者拡大に伴う緊急事態宣言が解除され、久しぶりに手作り市が開催されました。出展者はこれまでよりもずっと少なかったです。だからこそ、精鋭ぞろい、そんな雰囲気でした。天気も良く、野外での催し物ということもあり、来場者はちょうど「密」にならない程度に多い気配でした。年度の変わり目ということもあり、積極的に物品をお求めになる様子も見られました。作家物、作品を見て回るには、爽やかな良い雰囲気だったように思います。当ブースで足を止めてくださったお客様からは「素材が他と全然違う」、「作りが圧倒的に違う」とのお言葉をいつもより多くいただきました。今日はお客様も精鋭ぞろいですね、内心、愉快に思っていました。マスクを着用する、三密を避ける、手洗い・消毒などの感染対策をして、リスクを避ければ以前のような生活がいくらかできる、そういう風になっていくと良いと思いました。


1/1/21 新年明けましておめでとうございます

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

金襴の靴の布地部分を増やして仕立ててみました。サンプルを作るのは封印したつもりでしたが、気分を上げたくなりまして、ついつい、です。